SPI語句の用法の解き方|多義語と文法の使い分けを練習アプリ付きで解説
この記事でわかること
- SPIの「語句の用法」がどんな問題かわかる
- 多義語・文法的な用法という2つのタイプの違いがわかる
- 迷いやすいパターンへの対処法がわかる
語句の用法とはどんな問題か
SPIの言語分野には、基準文中の下線部の語と同じ意味で使われている文を選ぶ問題があります。
設問の形式はこうです。
「自分が先に立って歩く」の「先」と同じ用法の文を選べ。
① あまりにおいしいので先を争って食べた
② 先の予定を確認する
③ 先ほど電話があった
④ 相手の先を読む
答えは①。「先に立って歩く」は「前の位置に出る」という意味で、「先を争って食べた」も「前に出ようとして」という同じ用法です。
語句の用法で問われる2つのタイプ
語句の用法問題は、問われる語の種類によって大きく2つのタイプに分かれます。
タイプ1:多義語の意味を問う問題
同じ語でも文脈によって意味が変わる語(多義語)が問われます。動詞・名詞・副詞に多く見られます。
例:「先」「かける」「おさめる」など
基準文の下線部の語が何を意味しているかを一言で言い表し、選択肢と照合するのが基本の解き方です。
タイプ2:文法的な働きを問う問題
助詞や助動詞など、文法的な役割を持つ語の用法が問われます。「で」「に」「の」「と」などの助詞は、文脈によって場所・手段・原因・対象など、表す内容が変わります。
文法的な用法では、助詞のほかに「そうだ」「れる・られる」などの助動詞が問われることもあります。まずは頻出しやすい助詞の働きから押さえると整理しやすくなります。
文脈から用法を読む手順
ステップ1:基準文の下線部の意味を決める
基準文を読んで、下線部の語が何を意味しているかを一言で言い表します。
「行動をとる」の「とる」→ ある行為を実行・引き受ける
ステップ2:各選択肢で同じ意味が成立するか確認する
選択肢を一つずつ読み、同じ意味に解釈できるかを確認します。
「責任をとる」→ ある立場を引き受ける ✓ 同じ用法
「写真をとる」→ 撮影する ✗ 意味が違う
「ノートをとる」→ 記録する ✗ 意味が違う
意味が合うものが答えです。
迷いやすいパターン
「おさめる」の混同
「おさめる」は漢字によって意味が変わります。
| 表記 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 収める | 得る・完了させる | 優勝を収める、成果を収める |
| 納める | 支払う・提出する | 税を納める、書類を納める |
| 治める | 制御する・統治する | 怒りを治める、国を治める |
問題では漢字表記がなくひらがなで出ることもあるため、前後の文脈から意味を特定することが重要です。
「先」の多義
「先」は特に多義語として出やすい語です。
| 用法 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 空間的な前 | 前方の位置 | 先に立って歩く、先を争う |
| 時間的な未来 | これから | 先の予定、先を見据える |
| 時間的な過去 | さっき | 先ほど、先日 |
| 相手の一手先 | 優位な位置 | 先を読む、先手を打つ |
「先を争う」と「先に立つ」はどちらも「空間的・順序的に前に出る」という用法で一致します。
「あたる」の多義
| 用法 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 直接触れる | さらされる | 日差しにあたる、北風にあたる |
| 当選する | 正解・的中 | 宝くじがあたる、予言があたる |
| 担当する | 相当する | 今年があたる、この仕事にあたる |
「日差しにあたる」と「北風にあたる」は同じ用法です。
助詞の用法
文法的な用法問題では、助詞が何を表しているかを正確に読み取ることがポイントです。
「で」の主な用法
| 用法 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 場所 | 行為が行われる場所 | 図書館で勉強する |
| 手段・方法 | 移動や行動の手段 | バスで行く |
| 原因・理由 | 事態の原因 | 雨で試合が中止になった |
| 範囲 | 人数や数量の限定 | 三人で決める |
「に」の主な用法
| 用法 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 移動先 | 向かう場所 | 駅に向かう |
| 時点 | 行為が起きる時間 | 3時に集合する |
| 対象 | 働きかける相手 | 友人に相談する |
| 目的 | 行動の目的 | 練習に行く |
「の」の主な用法
| 用法 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 所有・所属 | 誰のものか | 私の本 |
| 同格 | 言い換え・補足 | 友人の田中さん |
| 主語 | 〜が(動詞の前) | 彼の書いた文章 |
| 体言化 | 〜すること | 走るのが好きだ |
「と」の主な用法
| 用法 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 相手 | 一緒に行動する人 | 友人と話す |
| 引用 | 発言・内容の引用 | 合格したと聞いた |
| 比較 | 比較の対象 | 以前と比べる |
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多義語の判断は読んで理解するだけでは身につきにくく、実際に問題を解いて感覚を養うことが大切です。
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まとめ
SPI語句の用法問題は、まず問われている語のタイプを見極め、それに合った読み方をすることが大切です。
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| タイプを見極める | 多義語か・文法的な用法かを最初に判断する |
| 多義語は文脈で読む | 基準文の意味を一言で言い表し、選択肢と照合する |
| 文法語は役割で読む | 助詞などが場所・手段・原因など何を表しているか確認する |
| 漢字表記を意識する | 「おさめる」など漢字によって意味が変わる語に注意 |
多義語の用法をひとまとめで覚えようとせず、文脈から意味を読む習慣をつけることが本番での対応力につながります。