ESの書き方|結論ファーストで伝わる文章にする基本構成
この記事でわかること
- ESで結論ファーストが大切な理由
- 読み手に伝わりやすい文章の基本構成
- ガクチカ・志望動機・自己PRに共通する考え方
ESとは
ES(エントリーシート)は、企業が応募者を知るための書類です。
ただし、ESで伝えるのは経験や実績だけではありません。なぜそう考えたのか・どんな価値観で行動したのかという考え方や判断の理由も、採用担当者が読み取ろうとしている部分です。
また、面接ではESの記述をもとに深掘りされることもあります。後で答えられない内容を書くのではなく、自分が実際に経験し考えたことをもとに書くことが大切です。
ESで大切なのは「問いに正面から答えること」
ESを書くとき、まず意識したいのは設問に正面から答えることです。
どれだけ丁寧な文章を書いても、設問の答えが最後まで出てこなければ、読み手には伝わりません。「学生時代に力を入れたことを書いてください」と問われているなら、最初の一文でその答えを示す必要があります。
答えが後から出てくる例:
私は大学入学当初から、何か一つのことに集中して取り組みたいと考えていました。さまざまな活動を経験した結果、最終的に〇〇に力を入れることにしました。
最初に答えを示す例:
私が学生時代に力を入れたことは〇〇です。
短くても、最初に答えが出ている方が読み手は内容を追いやすくなります。字数を埋めることより、問いへの答えを明確にすることを優先してください。
基本は結論ファースト
ESの文章構成の基本は結論ファーストです。最初の一文で設問への答えを示し、その後に理由・経験・学びをつなげていきます。
設問別の書き出しの例を示します。
ガクチカ:私が学生時代に力を入れたことは〇〇です。
志望動機:私が貴社を志望する理由は〇〇です。
自己PR :私の強みは〇〇です。
「最初の一文で答えが分かるか」を、書いた後に確認する習慣をつけると良いでしょう。
結論の後に理由をつなげる
結論を述べた後は、なぜそう言えるのかを書きます。
「私の強みは〇〇です」と書いたあと、そこで終わってしまうと、主張だけになってしまいます。「なぜそれが強みだと言えるのか」「どういう経験からそう考えたのか」をつなげることで、読み手に納得感が生まれます。
「なぜそう考えたのか」「なぜその行動をとったのか」という問いを自分に向けながら書くと、理由が出てきやすくなります。
具体例で説得力を出す
理由を書いた後は、具体的な経験や行動を入れます。
抽象的な表現だけでは「誰にでも当てはまる文章」になりやすいです。どんな状況で・何をどのように工夫したか、という具体的な内容があることで、あなた自身の経験として読み手に伝わります。
ただし、経験の説明だけで終わらせないことが大切です。「何をしたか」だけでなく、「なぜその行動をとったのか」「何を学んだのか」までつなげることで、ESとして意味のある文章になります。
結果・学び・今後へのつながりを書く
ESの後半では、経験から得た結果・学び・今後へのつながりを書きます。
結果は大きな成果でなくてもかまいません。取り組みを通じて「何を得たか」「何を学んだか」を自分の言葉で書くことが重要です。
さらに、その学びや強みが志望職種や仕事にどうつながるかを加えると、志望動機や自己PRとの一貫性が生まれます。
ESの基本構成
ここまでの流れをまとめると、ESの文章は以下の構成で書くことができます。
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 結論 | 設問への答えを一文で示す |
| 理由・背景 | なぜそう考えたのか |
| 具体的な経験 | どんな状況だったか |
| 行動・工夫 | 何をどのようにしたか |
| 結果・学び | どうなったか、何を得たか |
| 今後へのつながり | 仕事・職種とどう結びつくか |
すべての設問でこの6項目を同じ長さで書く必要はありません。設問の内容や文字数制限に合わせて、どの部分を厚く書くかを調整してください。
設問別に見る構成の使い方
ガクチカ
経験(結論)→ 課題・問題意識 → なぜその行動をとったか(理由)→ 行動・工夫 → 結果・学び
ガクチカでは「何をしたか」より「なぜそう考えてどう行動したか」が問われることが多いため、理由・行動の部分を丁寧に書くことが重要です。
志望動機
結論(志望理由)→ なぜその業界か → なぜその企業か → なぜ自分と合うか → 入社後にしたいこと
志望動機では、「なぜ他ではなくこの企業なのか」という部分が読み手の関心になります。企業研究をもとに、自分の考えと結びつけて書くことが大切です。
自己PR
強み(結論)→ そう言える理由 → 発揮した経験 → 今後の活かし方
自己PRは、強みの主張だけでなく「なぜそれが強みだと言えるか」を示す具体的な経験がセットになると説得力が出ます。
よくある失敗
ESを書くときに起こりやすい失敗パターンを挙げます。
- 結論が最後まで出てこない
- 設問の問いに答えていない(別のことを書いている)
- 経験の説明だけで、考えたことや学びが書かれていない
- 「成長した」「頑張った」など抽象的な表現が多い
- 志望する企業や職種との接点が書かれていない
書いた後のチェックポイント
書き終わったら、以下の観点で見直してみましょう。
- 最初の一文で設問への答えが分かるか
- なぜそう言えるのかが書かれているか
- 具体的な経験・行動・工夫が入っているか
- 自分が考えたこと・判断したことが見えるか
- 学びや今後へのつながりがあるか
まとめ
ESは、きれいな文章を書くことが目的ではありません。設問に正面から答えたうえで、「なぜそう言えるのか」を読み手が追えるようにすることが大切です。
基本の流れは、結論を最初に示し、理由・具体例・行動・結果・学びをつなげることです。ガクチカ・志望動機・自己PRはそれぞれ問いが異なりますが、「問いへの答えを最初に出す」「なぜそう考えたのかをつなげる」という考え方は共通しています。
書いた後に「最初の一文で答えが分かるか」「なぜそう言えるのかが書かれているか」を確認することを習慣にしてみてください。