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ガクチカの書き方|ESで経験のすごさより「あなたらしさ」を伝えるコツ

この記事でわかること

この記事では、ESでよく聞かれる「学生時代に力を入れたこと」、いわゆるガクチカの書き方について説明します。

ガクチカは、華やかな実績を並べるための文章ではありません。

企業が知りたいのは、その経験を通して見える「あなたが何に課題を感じ、何を考え、どう行動する人なのか」です。

ガクチカは経験のすごさだけで決まらない

ガクチカを書くとき、「すごい経験がないと書けない」と感じる人もいるかもしれません。

たしかに、大会で優勝した、売上を大きく伸ばした、代表として組織を動かした、といった経験は目を引きやすいです。

しかし、ガクチカで大切なのは、経験の派手さだけではありません。

企業は経験を通して、応募者の「あなたらしさ」を知ろうとしています。

たとえば、同じアルバイト経験でも、単に「新人スタッフ向けのメモを作った」と説明するだけでは、何をしたかは伝わっても、なぜその行動を選んだのかまでは見えにくいことがあります。

ガクチカで大切なのは、「何をしたか」だけではなく、「なぜそう考え、なぜその行動を選んだのか」までつなげて書くことです。

日常的な経験でも、自分なりの問題意識や行動の理由が伝われば、あなたらしさは十分に表れます。

基本は結論ファーストで書く

ガクチカでは、まず質問に対する答えを最初に書くことが大切です。

たとえば「学生時代に力を入れたこと」を聞かれているなら、最初に、

私はカフェのアルバイトで、新人スタッフが業務に慣れやすい環境づくりに取り組みました。

と書きます。

最初に結論を書くことで、読み手は「この文章は何について書かれているのか」をすぐに理解できます。

逆に、背景説明から長く始めると、読み手は最後まで読まないと主張が分かりません。

ガクチカでは限られた文字数で伝える必要があるため、まず結論を示すことが重要です。

「なぜそう考えたのか」をつなげる

結論を書いた後は、その結論に読み手が納得できるように、背景や理由をつなげていきます。

ここで大切なのは、単に状況を説明するだけで終わらせないことです。

たとえば、

忙しい時間帯に作業手順を確認しづらく、同じ質問が繰り返されていました。

という背景だけでも、課題は伝わります。

しかし、そこに、

私自身も新人の頃、作業順序が分からずミスをすることが多かったため、新人が迷ったときにすぐ確認できる仕組みが必要だと感じました。

という理由を入れると、行動の動機が自然につながります。

つまり、

課題があった
↓
自分も同じように困った経験があった
↓
だから改善したいと考えた
↓
メモを作った

という流れが見えるようになります。

ガクチカでは、この「なぜあなたはそう考えたのか」がとても大切です。

ここに、あなたらしい問題意識や価値観が出るからです。

例:理由がない場合とある場合の違い

同じエピソードでも、「なぜそう考えたのか」があるかどうかで、読み手への伝わり方は変わります。

比較理由がない場合理由がある場合
流れ課題があった → メモを作った課題があった → 自分も困った経験があった → だから仕組みが必要だと考えた → メモを作った
読み手の印象行動が少し唐突に見える行動の動機が自然に伝わる
伝わること何をしたか何を考えて、なぜ行動したか

ガクチカでは、「やったこと」を客観的に並べるだけでは、自分らしさが伝わりにくいことがあります。

行動の前に、理由や問題意識を入れることで、読み手はあなたの考え方を追いやすくなります。

カフェアルバイトの例文

ここでは、カフェのアルバイト経験を例に、ガクチカの基本構成を見ていきます。

改善前の例

私はカフェのアルバイトに力を入れました。アルバイトをしている中で新人スタッフが作業順序を確認しづらく、同じ質問が繰り返されることがありました。

そこで私はよくある作業や注意点を簡単にまとめたメモを作成し、勤務前や手が空いた時間に確認できるようにしました。

その結果、新人スタッフが自分で確認しながら動ける場面が増え、周囲のスタッフもサポートしやすくなりました。

この経験から、相手が行動しやすい仕組みを整えることの大切さを学びました。

この文章でも、課題・行動・結果は伝わります。

しかし、行動に至る理由が薄いため、読み手からすると、

が少し見えにくくなっています。

つまり、「何をしたか」は分かっても、「なぜそうしたのか」が弱く、行動がやや客観的な説明にとどまっています。

改善後の例

私はカフェのアルバイトで、新人スタッフが業務に慣れやすい環境づくりに取り組みました。

当時、忙しい時間帯になると新人スタッフが作業手順を確認しづらく、同じ質問が繰り返されることがありました。私自身も新人の頃、作業順序が分からずミスをすることが多かったため、新人が迷ったときにすぐ確認できる仕組みが必要だと感じました。

そこで、私はよくある作業や注意点を簡単にまとめたメモを作成し、勤務前や手が空いた時間に確認できるようにしました。新人が迷ったときに自分で確認できる形にした方が、忙しい時間帯でも動きやすいと考えたためです。

その結果、新人スタッフが自分で確認しながら動ける場面が増え、周囲のスタッフもサポートしやすくなりました。この経験から、相手が行動しやすい仕組みを整えることの大切さを学びました。

この例では、単に「メモを作った」と書くのではなく、なぜその課題に注目したのか、そしてなぜメモという方法を選んだのかまで書いています。

そのため、行動に納得感が出ます。

例文を構成に分ける

改善後の例文を分解すると、次のようになります。

要素内容
経験(結論)新人スタッフが業務に慣れやすい環境づくりに取り組んだ
課題・問題意識忙しい時間帯に作業手順を確認しづらく、同じ質問が繰り返されていた
なぜそれを課題と感じたか(理由1)自分も新人の頃に作業順序が分からずミスをした経験があり、同じ困りごとを減らしたいと考えた
行動・工夫よくある作業や注意点をまとめたメモを作成した
なぜその方法を選んだか(理由2)新人が自分で確認できる形にした方が、忙しい時間帯でも動きやすいと考えた
結果・学び新人が自分で確認しながら動ける場面が増え、相手が行動しやすい仕組みを整える大切さを学んだ

このように、ガクチカでは一つの経験を、

経験(結論)
↓
課題・問題意識
↓
なぜその行動をとったか(理由1)
↓
行動・工夫
↓
なぜその方法を選んだか(理由2)
↓
結果・学び

の流れで整理すると、読み手が内容を追いやすくなります。

特に大切なのは、理由1・理由2の2か所です。課題から行動へ、行動から方法の選択へ、それぞれの間に「なぜそう考えたのか」が入ることで、行動が単なる作業ではなく、自分なりに考えたうえで選んだ行動として伝わります。

ただし、すべてのガクチカで理由を2回入れる必要はありません。文字数や設問に合わせて、詳しく書く部分と短くまとめる部分を調整して大丈夫です。

なお、上の例は流れの確認を目的としているため、結果を「自分で確認しながら動ける場面が増えた」と定性的な表現にとどめています。実際に書くときは、「1週間に〇回あった質問が〇回に減った」のように、数字で表せる部分は具体的な数値を入れると、変化の大きさが具体的に伝わり、説得力が増します。人数・回数・時間・割合など、数字で置き換えられる表現があれば積極的に使いましょう。

ガクチカでよくある失敗

ガクチカでよくあるのは、経験の説明だけで終わってしまうことです。

たとえば、次のような書き方は注意が必要です。

アルバイト、サークル、研究、ゼミなど、経験そのものを書く人は多くいます。

大切なのは、その経験を通じて、

まで書くことです。

経験の大きさだけで差をつける必要はありません。

むしろ、日常的な経験でも、自分の考え方や行動の理由が伝われば、読み手に印象が残りやすくなります。

書くときのチェックポイント

ガクチカを書いた後は、次の点を確認すると整理しやすいです。

特に、「行動が唐突に出てきていないか」は重要です。

読み手が、

なぜその行動を取ったのか?

と感じそうな部分には、理由や問題意識を補うと文章がつながりやすくなります。

自分の文章を読み返すときは、行動の前に「だから何をしようと思ったのか」が見えるかを確認してみてください。

まとめ

ガクチカでは、結論ファーストで書くことが大切です。

ただし、結論を書くだけでは十分ではありません。

その後に、「なぜそう考えたのか」「なぜその行動を選んだのか」をつなげることで、読み手はあなたの考え方を理解しやすくなります。

ガクチカは、やったことを客観的に説明するだけの文章ではありません。

何をしたかに加えて、なぜそう考え、どう行動したのかを伝える文章です。

派手な実績がなくても、自分が何に課題を感じ、なぜ行動したのかを丁寧に書けば、あなたらしさは十分に伝えられます。

まずは自分の経験を、

経験(結論)→ 課題・問題意識 → なぜそれを課題と感じたか(理由1)→ 行動・工夫 → なぜその方法を選んだか(理由2)→ 結果・学び

の流れで整理してみると、伝わりやすいガクチカに近づきます。

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