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ガクチカの書き方 実践編|AIで経験を整理して文章にする方法

この記事でわかること

この記事では、ガクチカを作成するときにAIをどう活用するかを説明します。

AIは、ガクチカを代わりに作ってもらうためだけの道具ではありません。 むしろ、自分の経験を整理し、「なぜそう考えたのか」「なぜその行動を選んだのか」を深掘りするための壁打ち相手として使うと効果的です。

AIに丸投げするのではなく、整理に使う

ガクチカを書くとき、いきなりAIに、

ガクチカを書いてください。

と頼むこともできます。

しかし、この使い方だと、きれいな文章は出てきても、自分らしさが薄い文章になりやすいです。

ガクチカで大切なのは、経験のすごさだけではありません。 企業が知りたいのは、その経験を通して見える「あなたが何に課題を感じ、何を考え、どう行動する人なのか」です。

そのため、AIに文章を丸投げするよりも、まず自分の経験を材料として出し、そのうえでAIに整理や文章化を手伝ってもらう方が、納得感のあるガクチカに近づきます。

手順1:まず経験の概要を殴り書きする

最初からきれいな箇条書きを作る必要はありません。

むしろ、最初は思い出せることをそのまま殴り書きして、それをAIに整理してもらう方が使いやすいです。

たとえば、カフェのアルバイト経験なら、最初のメモはこのくらいで十分です。

カフェバイトで新人のサポートをした。
大学一年生から継続している。
新人に仕事を教える機会が増えた。
忙しい時間に新人が作業を確認できなくて困っていたので、よくある作業をメモにまとめた。
勤務前や手が空いた時間に見られるようにした。
新人が自分で確認しやすくなった。
仕組みを作るのが大事だと思った。

この段階では、文章の完成度は気にしなくて大丈夫です。

大切なのは、出来事・課題・自分が感じたこと・行動・結果になりそうな材料を、とりあえず出しておくことです。

手順2:AIに経験を整理してもらう

殴り書きのメモができたら、AIに次の4つへ整理してもらいます。

項目書くこと
経験・結論何に取り組んだのか
課題・問題意識どんな課題があったのか
行動・工夫何をしたのか、どう工夫したのか
結果・学びどうなったのか、何を学んだのか

このときは、次のように依頼できます。

以下はガクチカに使いたい経験のメモです。
まだ文章にはしないでください。
まず、内容を次の4つに整理してください。

1. 経験・結論
2. 課題・問題意識
3. 行動・工夫
4. 結果・学び

メモ:
(ここに殴り書きのメモを貼る)

AIに整理してもらうと、次のような形になります。

経験・結論:
カフェのアルバイトで、新人スタッフが業務に慣れやすいようサポートした。

課題・問題意識:
忙しい時間帯に、新人スタッフが作業手順を確認しづらい状況があった。

行動・工夫:
よくある作業や注意点をメモにまとめ、勤務前や手が空いた時間に確認できるようにした。

結果・学び:
新人スタッフが自分で確認しやすくなった。相手が行動しやすい仕組みを整える大切さを学んだ。

このように、粗いメモをAIに整理してもらうことで、自分では見落としていた要素にも気づきやすくなります。

ただし、この段階ではまだ「なぜそう考えたのか」が弱いことがあります。

手順3:「なぜ?」を足して理由を深掘りする

次に、AIが整理した材料に対して「なぜ?」を足していきます。

ここが、ガクチカで特に重要な部分です。

単に、

新人スタッフ向けのメモを作りました。

と書くだけでは、何をしたかは伝わります。 しかし、なぜその課題に注目したのか、なぜメモという方法を選んだのかまでは見えにくいです。

そこで、次のように理由を加えます。

課題・問題意識に対する理由:
自分も新人の頃に作業順序が分からず困った経験があった。

行動・工夫に対する理由:
忙しい時間帯でもすぐ見返せる形なら、新人が動きやすいと思った。

この理由も、最初から完成文にする必要はありません。

大切なのは、「なぜその課題に注目したのか」「なぜその方法を選んだのか」が分かる材料を入れておくことです。

AIを使う前にこの理由を整理しておくと、AIが作る文章にもあなたの考え方が反映されやすくなります。

手順4:AIにドラフトを書いてもらう

材料と理由がそろったら、AIにドラフトを書いてもらいます。

このときのポイントは、AIに完成文を丸投げするのではなく、自分が整理した材料をもとに文章化してもらうことです。

たとえば、次のように依頼できます。

以下の内容をもとに、ESのガクチカとして読みやすい文章に整えてください。

条件:
- Python基準で文字数300字
- 結論ファーストで書く
- 「なぜその課題に注目したのか」「なぜその行動を選んだのか」が伝わるようにする
- 事実を盛らない
- 文章は自然に整えるが、内容は変えない

材料:
経験・結論:カフェのアルバイトで、新人スタッフが業務に慣れやすいようサポートした。
課題・問題意識:忙しい時間帯に、新人スタッフが作業手順を確認しづらい状況があった。
課題に注目した理由:自分も新人の頃に作業順序が分からず困った経験があった。
行動・工夫:よくある作業や注意点をメモにまとめ、勤務前や手が空いた時間に確認できるようにした。
その行動を選んだ理由:忙しい時間帯でもすぐ見返せる形なら、新人が動きやすいと思った。
結果・学び:新人スタッフが自分で確認しやすくなった。相手が行動しやすい仕組みを整える大切さを学んだ。

このように条件を指定すると、AIが勝手に内容を広げすぎるのを防ぎやすくなります。

実際に、先ほどのカフェアルバイトの材料をもとにすると、次のようなドラフトになります。

カフェのアルバイトで、新人スタッフが業務に慣れやすい環境づくりに取り組みました。忙しい時間帯には、新人が作業手順を確認しづらく、同じ質問が繰り返されることが課題でした。私自身も新人の頃、作業順序が分からずミスをすることが多かったため、同じ困りごとを減らしたいと考えました。そこで、よくある作業や注意点をまとめたメモを作成し、勤務前や手が空いた時間に確認できるようにしました。忙しい時間帯でもすぐに確認できる形にすれば、新人がその場で判断しやすくなると考えたためです。その結果、新人スタッフが自分で確認しながら動ける場面が増えました。この経験から、相手が行動しやすいように仕組みを整えることの大切さを学びました。

この文章では、「メモを作った」という行動だけでなく、なぜ課題に注目したのかなぜその方法を選んだのかが入っています。

そのため、やったことの客観的な説明だけでなく、行動の理由が伝わるガクチカになっています。

手順5:AIの文章を自分の言葉に直す

AIが作ったドラフトは、そのまま提出するのではなく、必ず自分で見直します。

特に確認したいのは、次の点です。

AIは文章を自然に整えるのが得意ですが、あなたの経験を完全に理解しているわけではありません。

そのため、最後は必ず自分の言葉に直すことが大切です。

AI活用の流れ

ガクチカ作成でAIを使うときは、次の流れで進めると整理しやすくなります。

1. 経験の概要を殴り書きする
↓
2. AIに経験・課題・行動・結果を整理してもらう
↓
3. 課題・行動に対して「理由」を書く
↓
4. AIにドラフトを書いてもらう
↓
5. 事実確認をして、自分の言葉に直す

この手順の良いところは、ガクチカで重要な「理由」を自分で整理したうえで、それ以外の客観的な表現や文章の流れをAIに整えてもらえることです。

つまり、AIに任せる部分と、自分で考える部分を分けることができます。

自分で考える部分AIに手伝ってもらう部分
何に課題を感じたか殴り書きのメモを整理する
なぜそう考えたか文章全体の流れを整える
なぜその行動を選んだか表現を自然にする
面接で説明できる事実か文字数に合わせて整理する

AIは、自分の代わりに経験を作るものではありません。 自分の経験を伝わりやすく整理するために使うものです。

使えるプロンプト例

ここでは、ガクチカ作成で使いやすいプロンプト例を紹介します。

殴り書きのメモを整理したいとき

以下はガクチカに使いたい経験のメモです。
まだ文章にはしないでください。
まず、内容を次の4つに整理してください。

1. 経験・結論
2. 課題・問題意識
3. 行動・工夫
4. 結果・学び

メモ:〇〇

経験を深掘りしたいとき

以下の経験をガクチカに使いたいです。
まだ文章にはしないでください。
まず、私の考え方や行動理由を深掘りする質問を10個出してください。

経験:〇〇

理由が弱い部分を見つけたいとき

以下のガクチカ案を読んで、「なぜそう考えたのか」「なぜその行動を選んだのか」が弱い部分を指摘してください。
まだ文章の書き換えはしないでください。

ドラフトを書いてもらうとき

以下の材料をもとに、400字程度のガクチカに整えてください。
結論ファーストで書き、課題から行動までの理由が自然につながるようにしてください。
事実を追加したり、成果を盛ったりしないでください。

最後に自分の言葉へ近づけたいとき

以下の文章を、自然な日本語に整えてください。
ただし、内容は変えず、過度に立派な表現にはしないでください。
面接で自分が説明しやすい文章にしたいです。

AIを使うときの注意点

AIは便利ですが、使い方には注意が必要です。

特に、次の点は意識しておきましょう。

ガクチカは、面接で深掘りされることもあります。

AIが作った文章に自分の実感がないと、面接で説明するときに違和感が出やすくなります。

AIはあくまで壁打ち相手として使い、最終的には自分が納得できる文章に整えることが大切です。

まとめ

ガクチカ作成でAIを使うときは、最初から文章を丸投げするのではなく、自分の経験を整理するために使うのがおすすめです。

まず、経験の概要を殴り書きし、AIに経験・課題・行動・結果として整理してもらいます。 次に、その整理に対して「なぜそう考えたのか」「なぜその行動を選んだのか」を書き加えます。

そのうえでAIにドラフト化してもらえば、ガクチカで重要な理由を反映しながら、文章の流れや表現を整えやすくなります。

AIに任せるべきなのは、文章を読みやすくする部分です。 一方で、何に課題を感じたのか、なぜ行動したのか、どんな学びがあったのかは、自分で考える必要があります。

AIをうまく使いながら、自分の経験と考え方が伝わるガクチカに近づけていきましょう。

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